LOUDNESS
ジャパニーズ・メタル界の“国宝”、それがLOUDNESSだ。中でも45年間に亘ってバンドの看板を背負ってきた高崎 晃は超絶ギタリストとして知られ、MR.BIGのポール・ギルバートを始めとする超一流のミュージシャン達がその腕を認める“世界のアキラ・タカサキ”なのである。
アイドル・バンドLAZYが解散した1981年、高崎と樋口宗孝<ds>が本来やりたかったヘヴィ・メタルで世界を目指すべく新たに結成したのがLOUDNESSだ。二井原 実<vo>と山下昌良<b>が加わってラインナップが完成、「THE BIRTHDAY EVE~誕生前夜~」で同年デビューすると、1983年には早くも全米ツアーに乗り出し、アメリカでも輸入盤としてマニアの間で注目されていたこともあって、当時はまだ無名だったMETALLICAから高崎にバンド加入のオファーが来たことも。『Atlantic』とのメジャー契約を得たLOUDNESSは1985年の「THUNDER IN THE EAST」で世界へと飛び出し、同作は『ビルボード』誌のチャートでトップ100入りする快挙(74位)を達成。この年の夏、MOTLEY CRUEのサポートでの全米ツアー中にNY『マディソン・スクエア・ガーデン』のステージに立ったのも日本のバンドでは初めてのことだった。1986年にはCINDERELLAやPOISONを従えたヘッドライナー・ツアーやAC/DCのサポートとしての全米ツアーを行ない、暮れにはバンド初の日本武道館2daysを成功させている。1988年12月に二井原が脱退した後は、高崎以外のメンバーを何度か交代させながら活動を続けたが、2000年にオリジナル再結成が実現。2008年に樋口が他界してしまうが、後任ドラマーに鈴木“あんぱん”政行を迎えてからは安定のラインナップ(鈴木は2018年に脳梗塞を発症するも2021年に完全復活)で世界を股に掛ける活躍を続け、二井原の強烈ハイトーン・シャウトも衰え知らず。昨年末から繰り広げられてきた“45周年記念ツアー”は11月に東京・大阪でファイナルを迎えることになっている
近年は海外の大型フェスでも常連となっているLOUDNESSのこと、短い持ち時間で初見の観客をも盛り上げるのはお手の物。“Crazy Nights”に“Crazy Doctor”“In The Mirror”“S.D.I.”といった鉄板曲を並べ、怒涛の勢いでオーディエンスを彼らのメタル・ワールドへと引き込んでくれることだろう。ギターを手に取ったことがない素人でも判る“世界のアキラ・タカサキ”の凄さを体験出来る、またとないチャンスである。
WRITER PROFILE
幅 由美子(はば・ゆみこ)
1970年生まれ、兵庫県出身。1993年に京都大学文学部卒業後、シンコーミュージック・エンタテイメントに入社。『BURRN!』編集部に配属され、現在に至るまでアーティストの取材、リポート・レビュー等の執筆活動、編集業務、イベント出演など、多岐に亘って誌面を支え続けている。2026年、副編集長に就任。